開業のカタチ。自営業型?ビジネスオーナー型?
法人設立された方とお話をする際に、「その会社をどうしたいのかな??」と考えながらお話をします。
まず大切な次の二つの視点。これをどちらを重視しているのか、というところが大切です。
- 自分が主になって動いて事業を大きくしたい=自営業型
- 自分はあまり動かず、できる人材を活用して事業を大きくしたい=ビジネスモデル構築型
多くの経営者の方は両方ともを目指してしまい、事業を難しい方向にいざなってしまいます。
私としてはまずはどちらを目指すのかを決めることをお勧めします。
自営業型は非常にわかりやすいのです。
業績が上がった時の自己満足度も非常に高い。
経営していると充実している感覚がみなぎってきます。
仕事にやりがいがでます。
仕事を本当に愛しておられます。
数値よりやりがい、というところが多いです。
能力が高い経営者の方はこちらを目指すケースが多いですね。
私の肌感ですと95%以上の方がこちらを志向されます。
ただし、例えばそのまま多店舗化したりすると事業の成長が鈍化することが多いです。
どこかのタイミングでビジネスモデル構築型に移行することが肝要かもしれませんね。
ビジネスモデル構築型は表面からわかりにくいんです。
この手の経営者さん、仕事に楽しみとかやりがいとか求めないことが多いです。
あくまで事業の「仕組みづくり」を楽しんでいるみたいで。
プラモデル作って楽しんでいる小学生と感覚的には同じ感じ。
数値管理がすごいです。「この指標がこう動くから、次はこれをしよう」
みたいなトークが多いです。
最初から役割分担が明確です。
「だれがなにをするのか?」経営者が一人の時でも、外注先や場合によっては経営者が一人何役もこなす「仕組」を作っておいて、資金が確保できれば躊躇なく人材採用してその役割を担わせる。こういったことが非常に得意です。
組織図やスキーム図を常に自分で書いていたりします。
他の経営者の講演を聞いたりや本を読んだりする際に気を付けないといけないのが、上記を意識できているかどうか。
自分が目指しているところと、他の経営者さんがどうしたかったのかが同じだったのかどうなのか、というところはうかがい知れません。
ですので、いくら素晴らしい経営者の方のお話であったとしても、参考程度に聞いておかないと、同じことをしても同じ結果がでないのは、そもそも経営者の感覚が違っていることが大きな要因であると考えます。