浅野直人税理士事務所│あさの会計

診療所の経営支援なら 大阪・豊中市の税理士事務所

個人診療所開業支援

新規開業でお手伝いしたこと

クリニック開業を今年の春先から秋口にかけてお手伝いしました。
中々会計事務所としてどういったお手伝いをしたか、
コンサル会社が入っていない状況で、かつ先生も勤務しながら開業を「ご自身で」
どうやって進めたかのリポートとといいますか、税理士目線で時系列に報告します。

クリニック概要

すずき皮膚科クリニック
診療科目:皮膚科、美容皮膚科
院長 鈴木高子 先生
〒565-0824
大阪府吹田市山田西2ー4 A111 デイリーカナートイズミヤ山田西店前

クリニック外観

受付横スペース

 

 

 

 

 

条件

・賃貸物件
・お子さんがいらっしゃり、子育てをしながら開業したい
・上記の理由から自宅の近く
・自宅の購入も開業後数年で考えたい
・看護師は1~2人、受付さんは2~3人規模
・診療科目は皮膚科・美容皮膚科
・コンサルなどにはお金をかけたくない
・弊社のことはwebサイトから探してこられた
・医療機器や卸さんは、ご自身の人脈の中で事前にあたりを付けておられる
・医師会には入会する

お手伝いしたこと


・診療圏調査
・融資のお手伝い
・士業連携(社労士さん)
・開業時の諸手続き(税務署、保健所、近畿厚生局、大阪府、市区町村)

→弊社の費用についてはこちらから

時系列


4月7日 来社 概要ヒアリング (候補地2か所)
4月8日 診療圏調査ver1提出
4月9日 診療圏調査ver2提出(58人)
4月11日 X先生医師会訪問。7月理事会。医師信用組合はタイミングが・・というお話
4月12日 準メガ銀行Y氏坂来社。資料提出
4月13日 某信金、福祉医療機構とのタイアップは難しいので通常の開業資金でとの申し出。
(思惑としてこの段階では医師信用組合を軸にしたい)あとは医師開業融資のある都銀か地銀にあたるかもという印象。
4月27日 準メガ銀行面談 全額融資キビシイ(2000万+自己資金分の1000万の融資までが限界、1・2%)通常の保証協会での開業融資のみの対応 
4月27日 医師信用組合Z様、1%前後、5000万まで、という提示。先生に確認して医師信用組合をベースに組み立てる方向で確認。
4月28日 医師信用組合に事業計画、免許証、履歴書など郵送
5月1日  A地銀とB地銀にあたりをつける 
5月7日  A地銀とB地銀確認。セッティング準備 A地銀は開業医チームあり、大阪府で一番融資している。
5月11日 B地銀セッティング。18日アポ。
(このあたりでざっくりした内装の見積もりが上がってきた)
(賃貸物件も現地視察、ほぼ確定をこの段階で実施。5月末に退去予定の物件にしたので退去後、内覧と契約)
6月10日 A地銀、B地銀、面談 A、B両行とも医療開業専門チームの担当者と支店の担当者で対応
6月10日 A地銀、0.8+団信、B地銀 固定0.8  
(この辺りでは、B地銀かなあ、て感じ。計画作り直して。両行へ郵送。カルテはリース。自己資金は500くらいにして借入額増やす感じ。) 
6月15日 事業計画書再作成、16日郵送予定
(この辺りでようやく内装業者さんからちゃんとした見積もりが上がってきた)
6月19日   修正してA地銀とB地銀にメール
6月29日 A地銀 0.7変動+団信うち0.2 15年1年末おき
7月1日  社労士先生 手続き、採用時の事務局機能、依頼
7月7日  B地銀 0.7固定
7月8日  A地銀 0.55固定+団信 フィニッシュ!
7月13日 B地銀からもう少しだけ下げたら…ときたけど断った。
(この間、医師会の理事会や会長面談なども先生側で実施)
(医療機器メーカーや卸ともアプローチ)
7月31日  保健所にて事前確認。間取り、同意書、平面図など指摘。先生に依頼。難病、生保、労災は出す予定なので段取り。。
8月4日 保健所:開設届、近畿厚生局:保険医療機関指定申請書、某市:生活保護指定医療機関指定申請書、大阪府:難病指定医療機関指定申請書、作成。先生に確認。 あとは10月以降の診療時間変更にかかる変更届の作成(保健所、近畿厚生局)が必要。 この間、某市市医師会、大阪府医師会さまとやり取り。
8月26日 現地視察、工事の状況確認
9月1日  お願い事項について対応 ・保健所 面積入りの図面、同意書原本(済) ・某市生活福祉室 C氏、医療担当 に医療機関コードご連絡 ・大阪府庁 難病指定医科 に医療機関コードご連絡 ・大阪府医師会 D氏 勤務先の勤務時間連絡、賃貸借契約書の日付部分 ファックス
10月上旬 チャットワークにて、開業後の経理処理についての説明、ここまで使用したお金についての流れの確認
10月中旬 内覧会
10月中旬 開業

雑感

・先生ご自身が勤務中の中でかなり動いてくださっていた。→結果、諸費用がかなり節約できている。
・某市医師会がある程度関与してくれたので、手続き自体は比較的スムーズだが、どこまで関与してくれるかは非常にわかりにくいので常に情報共有が必要
・先生の今後の将来像を見据えて、お子さんの年齢なども考慮しながら借入額を設定したので、実は必要な医療機器を一つ入れることができなかったが、これについては一日当たりの来院数が一定の目標を超えたらリースしましょうか、という話になっている。
・賃貸物件だったので比較的短期間(今回は半年くらい)で可能であった
・人材募集は職安のみだが、結局紹介だったり知り合いだったに当初は手伝ってもらうことになったので、開業前の行動は大切。
・開業時は事務局がないので、社労士事務所に連絡先を置いてもらって募集をかけた
・自己資金は融資額の2~3割程度にした。1年間元金据え置きなので、その間に軌道に乗せる。設備投資の大きな場合には2年は据え置きにしたいところだが、今回は比較的融資額が少な目だったので、返済が開始しても資金繰りは安定していくと計画した。
・金融機関はやはり数行検討する必要がある。

新規開業のお問い合わせはこちらから。お問い合わせフォームは営業が多いので、
迷惑メールに入ることが多いです。
お電話いただいた方がスムーズ化と思います。

お問い合わせ

お気軽にお問い合わせください